日経MJの1面記事に掲載されました
ブリーズサイクルの取り組み(あさひとのSupply &Management Support)が、日経MJ(2010年8月13日発行)の1面に掲載されました。
~記事の引用~
「大量在庫700台 自転車売り場3階にでっかくOPEN」--。東京都西部を地盤とするHCのヤサカ(東京都福生市)は2月、展示台数を3.5倍に増やす大型改装に踏み切った。豊富な種類と色の自転車が整然と並ぶ売り場づくりは、看板こそないがあさひが丸ごと手がけた。
「自転車はHCの有望な商品。売り場を広げたいが、魅力ある商品の調達や運営ノウハウに欠けていた。」ヤサカの根生社長はあさひとの提携し、1年間かけて自転車を扱う12店の売り場を店内店舗「ブリーズサイクル」に衣替えした。
あさひは商品供給やスタッフ教育を担当。近隣の直営店のデータを参考に、ヤサカに売れ筋の商品を卸す。あさひはPBの販売数量を増やしてコスト競争力を高める狙いだ。HC最大手のDCMホールディングスとも同様の実験店を展開している。
下田社長は「少子化も進み、国内市場は年800~850万台規模まで縮小する」と予測する。あさひの店舗数は少数のフランチャイズ店を含め213店舗。国内の展開余地は350店が目安とみる。飽和状態に近い国内市場では、いずれ自力出店も壁に突き当たる。商品供給事業の売上高は前期でまだ10億円に満たないが、あさひの名前が出ない「見えないチェーン化」には、第2の販路としての期待がかかる。
昨今のサイクリングブームも需要創出効果には限界がある。あさひは04年の株式公開以来、既存店売上高は前年実績を上回ってきたが、今期は5月を除きマイナスに転じている。一方、ライバルの動きも急だ。イオンは1月、福岡に自転車専門店を開設し、あさひの店舗網が手薄な九州に今後5年間で30店を展開する方針を示した。
飽和状態では従来の戦略のみで高水準の成長率を維持するのは難しい。パイの奪い合いも激しくなる。さらなる飛躍を遂げるには、商品開発・サービス・販路を一段と強化するとともに、潜在需要を掘り起こす手立ても見いだしたいところ。新ステージを先頭で駆け抜けるための”ギアチェンジ”が、いずれ必要になりそうだ。